ふたば保育園の平成9年もおかげさまで、無事終わろうとしています。今年の師走は、気温の変化が激しかったものの、暖冬ぎみで子どもたちの風邪も流行をみないですみほっとしてしています。
今回は1年のしめくくりとして、乳児の遊ぶ奥庭(あひる組、ひばり組の遊び場)のケヤキの話をします。
このケヤキの歴史は新しく、平成7年に前からから植えてあったカイズカイブキに替えて落葉樹のケヤキを植えました。カイズカイブキはご存知のように常緑樹でいつも緑で目を休ませてくれましたが、欲を言えば場所をとることと夏の日陰が少ないことでした。
そこで、落葉樹のケヤキをカイズカイブキの替りに植えることにしました。春に植えた太さ約10cm、たかさ4.5mほどのケヤキは、4月になると、薄緑の小さな葉を付け、その夏には、小さな木陰を作ってくれました。去年は、19号台風の強風で紅葉前にに葉が痛め付けられ、かわいそうでした。
でも、今年も4月になると、いつものように可愛い薄緑の細かな葉を付けました。
それが、一斉に開くのではなく、しなやかな枝の先の方から次第に拡がってくるのです。
そして、1枚1枚の葉がその面積を拡げながら、だんだん葉の緑色が濃くなっていくのです。12色のクレヨンでは緑の系統は普通の「みどり」と「きみどり」しかありませんが、本物の緑色はクレヨンで作るとしたら何本いるでしょうか?
私は、10年ほど前に興津川上流の山あいの学校で2年間を小学生と一緒に過ごしました。この2年間の私にとって貴重な体験で忘れることのできないものの一つに植物の四季の変化のみごとさがあります。私の机の窓越しに見える山々の新緑は日に日にその色を変え、緑色は無限にあることを知りました。同じように秋になると山々はその衣を替えていきました。
今の私の机から山のミカン畑が見えます。収穫のころの山の色づきは「ふるさと興津」を感じさせますが、近景のケヤキの四季の変化はカイズカイブキとは大きく違います。夏は小さい子たちが遊ぶための日陰だけでなく、セミとりの場所にもなります。秋は落ち葉拾いとたった1本のケヤキですが歳月とともに存在感を増しています。このケヤキも残りの葉がごく僅かになりました。
1年も後僅かとなりました。来年も元気な姿で登園してください。それではよいお年を! |